新・読書日記 2017_090
『定年後』(楠木新、中公新書:2017、4、25第1刷・2017、7、5第8刷)
4月から3か月で「8刷」というベストセラー。売れ続けていますね。
私も、もうすぐ「56歳」。「60歳定年」まで「あと4年」、カウントダウンです。「定年延長」で「65歳」まで働けるとはいえ、「一応の区切り」が近づいている。
当然そろそろ、いろいろと考えなくてはならない年齢です。そのための「予習」ということで買って読んでみました。
シンプルなタイトルですが、実はこれ、著者が実際に「定年」になってからどのような出来事があったのか、どんな思いも寄らぬ事態・意識が出現するのか?などについて書かれているほか、定年退職した友人や先輩にも、いろいろと話を聞き(取材をして)書かれたもの。中でも、
「定年退職後、イキイキとしている人は、2割ぐらいしかいない」
というのは、ちょっとショック。
昔は、定年(停年)後の人生はそんなに長くなかったが、今や20年ぐらいはあり、健康で過ごせる時間でも15年もある。いかに生きがいを持って生きられるか?ということが、やはり大切。若い人と触れ合える場があるとか、趣味の世界を持つとか。
よく言われていることですが、「やっぱり、そうか」という確認作業のような感じの一冊でしたね。
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