新・ことば事情
6364「うなづら」
草野心平作詞・多田武彦作曲の男声合唱組曲『北斗の海』の歌詞の中に、
「うなづら」
という言葉が出て来ます。漢字で書くと、
「海面」
です。この「海」を、
「うな」
と読めるのか?という疑問が出て来ました。
暫く・・・数日考えて、ハッと思い付きました。
そうか、「うなづら」の「な」は、
「きなこ」「みなも」
のように、現代語で言うところの、
「の」
に当たると。だから、
「うみ(海)のつら」=「うみ(海)なつら」
で、この際に「うみ」の「み」が脱落して、
「うなづら」
になったのではないでしょうかね?