新・ことば事情
6358「ランチと昼ごはん」
カタカナ語と普通の和語(と言うか日本語)、両方使うんだけど、そのニュアンスが違う、という言葉って、ありますよね。
たとえば「ランチ」と「昼ごはん」。
まあ、「ランチ」の方が「オシャレ」な感じ、「昼ごはん」は「普通」って感じかな。家(自宅)で食べるごはんみたい。そういえば「家」で「ランチ」は食べないな。家で食べるのは「(お)昼ごはん」か「昼めし」ですね。
また、「ランチ」に「する」を付けて「動詞化」して、
「ランチする」
と言うと、
「ちょっと、贅沢」
なイメージがあります。
その一方で、関西の人にはおなじみの読売テレビの番組「大阪ほんわかテレビ」の名物コーナー、
「昼ごはんでっせー」
は、やはり「昼ごはん」じゃないと納まりが悪い。これが、
「ランチでっせー」
というと、なんだかちょっとお手軽過ぎて「定食」みたいな感じがしてしまう。ここに、「贅沢感」はありません。「でっせー」が問題なのかなあ?
いやあ、言葉って、おもしろいですねえ。