新・読書日記 2017_075
『「おもてなし」という残酷社会~過剰・感情労働とどう向き合うか』(榎本博明、平凡社新書:2017、3、15)
サブタイトルの「過剰・感情労働とどう向き合うか」に惹かれました。
というのも今「過剰労働」という言葉に注目しているので。従来は「過重労働」と言っていたのではないか?と。新たな言葉として「過剰労働」は出て来たのではないかなと思います。これは既に「平成ことば事情」で書きましたが。
また「感情労働」というのも最近よく目にします。「スマイル0円」みたいな感じの。
「お客さんは神様です」
という、かの三波春夫さんの言葉が一人歩きして、本来の意味ではない意味としてクレーマーなんかに使われてしまっているところから、こういったものが出て来たのかも。(この本の帯にも、まさに「『お客様は神様』なのか!?」とあります)
「カスタマー・ファースト」なんて言うのも、まさに「お客さんは神様です」に通じますね。この「誤解」については、落語家の「立川志らくさん」が、この前の土曜日(6月10日)だったかの「日経新聞」の夕刊のコラムで書いていましたね。
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