新・ことば事情
6347「『梅雨の走り』と『梅雨入り』」
6月6日の「かんさい情報ネットten.」で、気象予報士の蓬莱さんが、
「きょう九州で『梅雨入り』の発表がありました。今週はそろそろ関西も『梅雨入り』するのではないでしょうか」
と話していました。それに対して、司会の中谷しのぶアナウンサーが、
「そうですか。『梅雨の走り』ですね」
と答えていましたが、
「梅雨の走り」と「梅雨入り」
は違います。
ネットの『デジタル大辞泉』によると、
【梅雨の走り】=梅雨に入る前の、ぐずついた天気。
【梅雨入り】 =梅雨に入ること。またその日。
ということで、「梅雨の走り」は、
「まだ『梅雨入り』していない時期なのに、ぐずぐず『梅雨みたいな雨の天気』になること」
を指すのです。
気を付けましょう。