Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2017_065

『マエストロ時間です~サントリーホール ステージマネージャー物語』(宮崎隆男、ヤマハミュージックメディア:2017、3、10)

「ステージマネージャー」という仕事は、一般の人には、あまりなじみがないかもしれない。合唱をやっている私はある程度知ってはいるが、この著者のことは知らなかった。

サントリーホールの初代ステージマネージャー。コンサートの運営に携わるだけではなくて、30年前のサントリーホール建設の際には、その建設にも携わったという伝説のステマネ。サントリーホールの後も、つい最近まで現役のステージマネージャーとして活躍。1927年生まれですから、今年も90歳になるという。卒寿。スゴイな。

戦後すぐの頃からこの仕事に就いて、GHQを回ったりした。当時は「ステージマネージャー」の見習い・若造だったから、「マネージャー」を略した「マー」に「ボーイ」「坊や」の「ボー」を付けて「マーボー」というニックネームが付いた。それが26歳で結婚を機に、なんとあの大指揮者・近衛秀麿が、

「嫁さんをもらってマーボーもないだろう、中華料理じゃあるまいし。ちゃんでいこうか」

と言ってくれて「マーちゃん」になったのだそうだ。ふえー、凄いですねえ。

大体、出て来るのが、伝説的なマエストロばかり!

そんな中に私も知っているマエストロ『堀やん』こと堀俊輔先輩(早稲田グリーの)も出て来るではないですか!岡村喬生先輩も!すっごく身近に感じて読むことができました。

この本、たまたま入った「楽器店」で買った本なんですよ、大阪・ミナミのヤマハで。楽器を買わずに、本を買った。


star3_half

(2017、5、31読了)

2017年6月 8日 12:28 | コメント (0)