新・読書日記 2017_062
『高台家の人々6』(森本梢子、集英社:(2017、5、25)
2017読書日記の「037」で読んだ『高台家の人々1~5』の漫画の続き。第5巻で終わりかと思っていたら、この第6巻で完結だったんです。(しかし、出たばかりのグッドタイミング!)
他人の心が読めてしまう一族と、そのうちの一人(長男)と結婚してしまったヒロイン。結婚でゴールインではなく、その後の様子を最終巻で描いています。
「他人の心の中が読めてしまう人」とつき合うのは「イヤだ」と思う人が多いのもよくわかるし、「それでも心を許せる人」となら「結婚してもいい」というのもよく分かるのだが、それとは別にこの最終巻を読んでいて「ハッ!」と気付いたことは、
「これって『共謀罪』とおんなじじゃないか!」
ということ。他人の考えていることが分かる=プライバシーが無い、ということで、それを「超能力」によってはなく、「監視カメラ」や「密告」「盗聴」によって行うことを法律が認めるという「共謀罪」に通じるじゃないか!と。
作者は意図していないかもしれないけどね。
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