新・ことば事情
6343「手刀の読み方」
5月9日の「ミヤネ屋」で、林マオ・アナウンサーから、
「ゲストの加藤一二三・九段が『手刀』を『てがたな』と言っていました。『NHKアクセント新辞典』にも『てがたな』しか載っていないのですが、これは『シュトー』と言っては間違いなのでしょうか?」
という質問を受けました。私は、
「どちらもある。『広辞苑』には『てがたな』『シュトー』両方載っています。(「てがたな」しか載っていない辞書のほうが多いが)ただし、大相撲で力士が勝って懸賞金をもらうときに行う動作は『てがたなを切る』。これは成句なので『シュトーを切る』とは言わない。『シュトー』は『空手の技の一つ』で『シュトーで瓦を割る』などと使います。」
と答えました。