新・ことば事情
6340「逆に」
ゴールデンウイーク前から現在まで、京阪電車などに張られている、
「ひらかたパーク(ひらパー)」
のポスター。ご存じ、枚方出身の俳優・アイドルの「ひらパー"園長"」を務める
「岡田准一さん」
がワンショットでサングラスをかけ、ド迫力で写って一言しゃべっているというもの。
そのセリフが、
「せや 逆に、ひらパー。」
です。この「せや」は「そや」がちょっと変形したものですが、私が気になったのは、
「逆に」
の使い方です。「ゴールデンウイーク前」に初めて見た時は、
「そうか、ゴールデンウイークは旅行や帰省などで遠出をする人が多いから、地元・近場の遊園地である『ひらパー』へ行くという『逆転の発想』ということで、『逆に』なんだな」
と普通に理解していたのです。
しかし、ゴールデンウイークが終わっても、このポスターは堂々と張られ続けています。
そうすると、もしかしたらこの「逆に」は「正反対に」という意味ではなく、最近の若者語というか、俗語で使われる、
「『正反対』という意味を持たない、注目を集める役割だけの『逆に』なのかな?」
とも思うのですが、どうでしょうか?
(追記)
6月26日に見た、別のパターンのポスターには(ゴールデンウイーク用だけではなかったんだ!)
「逆に楽しい」
とありました。つまり、この「逆に」は、普通の「逆説の逆に」ではなかったんですね!やっぱりね。
(2017、7、14)