新・ことば事情
6335「マカロンとマコロンとマクロン」
(2013年4月30日にこれを書き始めました。と言っても、タイトルだけですが。それに「マクロン」が出てきたことで、このタイミングで日の目を見ることに。)
2017年5月7日、フランス大統領選挙において、
「エマニュエル・マクロン氏(39)」
が当選を果たしました。この名前を聞いて日本人の多くが思い浮かべたであろうことは、「マクロン?マカロン??」
ということでありましょう。
実は、4年前にこれを書き始めたきっかけは、当時、出始めたばかりの、
「マカロン」
というカラフルなお菓子と、日本各地で昔から「駄菓子」として存在していた、
「マコロン」
というお菓子は、元々は同じものではないか?という疑問からでした。「マカロン」は急速に日本社会・庶民の生活の中に浸透したように感じます。まあ、滅多に買ったり食べたりはしませんが。どちらかというと「プレゼント」として「もらう」印象が。そんなにもらったことも無いんだけど。4年経ってそこに、今度は、
「マクロン」
が殴り込んできたわけです。(殴り込んでは、いない。)
駄菓子の「マコロン」に関しては、当時の毎日新聞大阪の校閲部長さんが、会議後の懇親会の席でこの話をした時、興奮気味に、
「僕は、宮城県出身なんだけど、子どもの頃たしかに『マコロン』というお菓子を食べた!」
と話していらっしゃったのを思い出します。
たぶん、フランスのお菓子「マカロン」が、何らかの形で日本に伝わって、その時の発音が、
「カ→コ」
に変化して「マコロン」になったのだと思われます。
で、新しいフランスの大統領「マクロン」さん。「カ」でも「コ」でもなく「ク」です。
間違えないようにしないと!