新・読書日記 2017_061
『サザエさん2017春~「週刊朝日・臨時増刊号2017・5・15」・「サザエさん」生誕70周年記念特別号』(長谷川町子、朝日新聞出版:2017,4、25)
ああ、懐かしい!サザエさん。70周年なのか。
4コマ漫画「サザエさん」は、1946年から1974年まで朝日新聞などに掲載され、今回は単行本の『よりぬきサザエさん』全13巻から、300作品を厳選して載せたものだそうです。その時代時代で、ちゃんと「時代」を読み込んでいますねえ・・・。
でも結構「読んだ覚えがある漫画」も多かったです。
巻末に「サザエさんの社会見学」というエッセイがあって(イラスト付き)、そこでサザエさん(長谷川町子さん)は、将棋の「名人戦」を見学しています。昭和26年(1951年)4月6日夕刊掲載。当時の名人は、一時は「負ければニュース」になると言われその無敵ぶりが大相撲の横綱・双葉山と並び称せられた木村義雄(当時46歳)で、挑戦者は升田幸三八段(当時28歳!)。当時の記録を辿ると、その木村名人も棋士生活の晩年を迎えており、この「第10期名人戦」では、升田幸三八段の挑戦をはねのけたものの、翌昭和27年(1952年)の「第11期名人戦」で、大山康晴に1勝4敗で敗れ、「よき後継者を得た」の名文句を残して引退の道を選んだそうです。
まさに「歴史」を振り返るきっかけとなる一冊ですね。
そうそう、この本には載っていないですが「サザエさんの社会見学」では、サザエさん(長谷川町子さん)が、港で船のスケッチをしていたら「スパイ」と間違われたという話も載っていると、ツイッターで知りました。「共謀罪」ができたら、そういうことになるかも・・・という話でした。
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