新・読書日記 2017_054
『毎日新聞・校閲グループの ミスがなくなるすごい文章術』(岩佐義樹、ポプラ社:2017、3、25第1刷・2017、4,11第2刷)
「用語懇談会総会」で、年に2度ご一緒する、毎日新聞の用語幹事・岩佐さんの著作。
表紙に似顔絵入り。
「これを読めばミスがなくなる」?かどうかはわからないが、よく読んで身に付ければ、
「ミスが減る」
ことは受け合う。
まあ、ほとんどは知ってることではあるが、このようにまとめてもらうと、頭の中が整理できて助かります。毎日新聞さんではこういった点に注意してるのね、という力の入れ方も分かって勉強になりました!
覚え間違いも発見!「鍛治」の「治」って「さんずい」だと思ってたら、「にすい」の「冶」なんですね!そうか、「冶金(やきん)」の「冶」だな。「人格の陶冶(とうや)」の「冶」。
また、「崇拝」の「崇」と「祟(たた)り」の「祟」、似てますよねえ。「杮落し」の「杮」が、秋の果物の「柿(カキ)」と区別がつかないように。でも別の字。
もう一つ、「へえー」っと思ったのは、
「あの店は、高級すぎて"敷居が高い"」
という場合の
「敷居が高い」
は、一般的には「誤用」とされていますが、この本では、
「昔からそういう使い方はある」
として「認める」方向である点です。今後、どうなるのでしょうね?
この本、私が買った時点で「2刷」と、売れているようで、なによりです!
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