新・ことば事情
6327「中原永世名人か名誉王座か」
<2009年4月10日に書き始めて、そのまま、ほったらかっしになっていました)
2009年3月11日、将棋の中原誠・十六世名人が引退を表明しました。それを報じた翌日(12日)の新聞は、各紙
「中原永世名人引退」
と見出しを打ちました。その中で「日経新聞」だけ、
「中原名誉王座」
としていました・・・あ、そうか、将棋のこういった「冠戦」は、各新聞社がそれぞれ主催するものがあって、中原さんがもしそれを取っている場合には、自分の社の冠をつけているのではないか?と思いました。記事によると、中原さんは、
「永世名人、永世十段、永世棋聖、永世王位、名誉王座」
のタイトル(?称号?)を持っているそうです。たぶん「日経新聞」は「(名誉)王座」戦を主催しているのでしょう。
たしか「名人戦」を巡っては「毎日新聞」と「朝日新聞」の綱引きも、数年前にあったはず、などと思って調べて見ると、
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竜王 →読売新聞
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名人→毎日新聞・朝日新聞
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棋聖→産経新聞
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王位→3社連合
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王座→日経新聞
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棋王→共同通信
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王将→スポニチ・毎日新聞
ということで、やはり「そういうことだったのか」と。
****************************************と、ここまで書いて8年経ちました。とくに書き足すことは無いのですが、14歳の中学生棋士、
「藤井聡太・四段」
の快進撃で、また「将棋」にスポットライトが当たって来たなということで思い出して、これをアップします。