新・ことば事情
6320「『なたね』と『なばな』」
ことしの3月5日、近くのス-パーで「春を告げる食材」を見つけました。
「菜の花」
です。からしマヨネーズで和えると、少し苦くておいしいですよね。
しかし、「あれ?」っと思ったのは、その「菜の花」は大分県産で、
「なたね」
と札に書かれているのですが、商品本体には、
「なの花」
と書かれたシールが。
そして、その横には、熊本県産の、
「なばな」
がありました。これは商品にも札にも「なばな」と書かれていました。
ちなみに「なの花」は「花の部分」で、「なばな」は「葉の部分」でした。つまり、「菜の花」という食材は、
*「花の部分」=「なの花」「なたね」
*「葉の部分」=「なばな」
と分けられているのでしょうか?
ネット検索してみると、「菜の花と菜花(なばな)の違い」という、まさに「そのものズバリ」のサイトに行き当たりました。
http://flower777.mimoza.jp/article/166345957.html
それによると、簡単に言うと、
「品種の違い」
のようです。つまり、このサイトによると、
*「なの花」=「日本の在来系の品種」
*「なばな」=「西洋系の品種」
のようなのです。味の違いは、あまりないそうですが、西洋系の品種である「なばな」の方が「苦みが抑えられていて、甘みが強い」のだそうです。
知りませんでした。
「なたね」は、どうなったのだろうか?