新・読書日記 2017_040
『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(大森望・豊﨑由美、河出書房新社:2017、4、30)
タイトルの通り。村上春樹の新作小説『騎士団長殺し』の書評。2人による討論。春樹作品に愛情を持ちつつも厳しい評価も与える、プロの批評家ならではの批評。帯には、
「最凶コンビが痛快に読み解く!村上春樹最新ガイド」
とあります。
新作が出てサッと読んでそのポイントを話し合うって、仕事とはいえ大変だなあ、しかもこんなに早くそれが一冊の本になるなんてと思いましたが、タイトルを読むと『騎士団長殺し』だけの批評のように見えますが、実は過去に出た『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『1Q84・Book1&2&3』『女のいない男たち』についても評論しているので、これ一冊はオトクです。しかも『騎士団長殺し』の「要約」も書かれているので、まだ読んでいない人はネタバレなので読まない方が良いとは思うけど、読まずに作品の内容を知りたい(知ったかぶりをしたい)人には、とっても便利です(笑)。
面白かったです。
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