新・ことば事情
6301「『リハビリ』のアクセント」
歌手でタレントの研ナオコさん(63)が、先月、舞台の本番中に「大腿骨頸部骨折」で全治3か月と診断され、人工関節を埋め込む手術をしてリハビリ中だったのですが、猛烈なリハビリの結果、5月中旬には復帰できる見通しとなりました。きょう(4月28日)会見を行い、「ミヤネ屋」でその模様を生中継しました。
会見場所は、東京・有楽町のニッポン放送。司会はベテランの女性アナウンサーでした。
落ち着いた声で、会見の説明をされる際も配られた物を読むのではなく語りかける感じで、さすがベテラン!と思ったのですが(=那須恵理子アナウンサー。今調べたら、なんとお生まれは「1951年」!大先輩でした。研さんぐらいの年牌かなあとは思っていたのですが。)、そのアナウンサーのアクセントで一つ、気になったのが、
「リ/ハ\ビリ」
という「中高アクセント」でした。「お/め\かし」のようなアクセントですね。
しかし普通は「平板アクセント」で、
「リ/ハビリ」
ですよね?念のため『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引いてみましたが、「平板アクセント」の「リ/ハビリ」しか載っていませんでした。
しかし「中高」の「リ/ハ\ビリ」は、これまでも時々、耳にしたことはあります。
もしかしたら昔は「中高アクセント」も使われていたのではないか?
そもそもは「リハビリテーション」で、それが短くなって「リハビリ」ですので、いろんなアクセントの可能性はあるなと感じたのでした。