新・ことば事情
6296「鍋を振る」
浅田真央さんが練習の帰りによく通ったという、愛知・名古屋市の定食屋さん「互楽亭」。
「真央ちゃんチャーハン(750円)」
なるメニューもあるそうですが、そこのおやじさん、きのう(4月12日)の浅田真央さんの「引退会見」が、「午前11時半から」だったので、ちょうどお昼の書き入れ時で店の仕事が忙しく、ちゃんと見られなかったそうです。
その記事を、翌日4月13日の読売テレビの朝の番組「す・またん」で、新聞記事を紹介した辛坊さんが、
「鍋を振りながら、チラチラと会見を見ていた」
と伝えました。それに違和感が。
「『鍋』は振らないでしょう。振るのは『フライパン』では?」
そう、メールしたところ、返事がきました。
「中華鍋は振る」
と。あ、なるほど。「中華鍋」は振りますね。「中華鍋」って、
「底の深いフライパン」
ですものね。でも「中華鍋」を略して「鍋」と言われると、それを「振る」というと、やはり違和感があるなあ、と思いました。