新・ことば事情
6286「慣熟飛行」
3月39日のNHKお昼のニュースを見ていたら、
「カンジュク飛行」
という言葉が飛び込んできました。2秒ぐらい考えて、この「カンジュク」が
「慣熟」
であることに気付きました。
何でも「慣熟飛行である」と届け出をしていたのに、実際はお客さんからお金を取る、
「チャーター飛行」
であったと。
しかし「カンジュク」と聞いて私たちがすぐ思い浮かべる言葉は、
「完熟トマト」
の「完熟」ですよねえ。
グーグル検索では(3月29日)、
「完熟 」=1510万0000件
「完熟トマト」= 41万5000件
「完熟バナナ」= 35万2000件
「慣熟」 = 11万7000件
「慣熟飛行」 = 1万2300件
でした。「慣熟飛行」で一番に出て来た「コトバンク」の解説によると(知恵蔵miniより)、
*「慣熟飛行」=飛行機やヘリコプターなどにおいて、操縦者が技能を維持したり、未経験の航路に慣れたりするために行われる飛行。航空法で定められた用語ではなく、慣習的に用いられている。パイロット資格の取得を目指す者が操縦を見学するために同乗するケースもあり、景色などを見せる遊覧飛行との線引きはあいまいであるとされる。(2015-7-30)
とありました。
「デジタル大字泉」の「慣熟」の用例に「慣熟飛行」というのが載っていました。
また、「明鏡国語辞典」の「慣熟」の作例は、
「ジャンボ機の操縦に慣熟したパイロット」
というものでした。