新・ことば事情
6282「日胆」
2月に北海道に行ってきました。洞爺湖です。約3年ぶり。
帰りの洞爺湖駅に張られたポスターに目が留まりました。
大きく赤い文字で「18」と書かれた下に、
「nittan」
というアルファベットと共に、
「日胆」
の文字が。一体何のポスターなのか?徒思って説明をよく読むと、
「胆振(いぶり)」「日高」
地区のことを、まとめて、
「日胆(にったん)」
と呼び、「18」の市町があるそうです。その「観光振興」のためのポスターで、もっと言うと、
「北海道新幹線を日胆地区まで延伸させてもらうためにタッグを組んだ」
ということのようなのですね。関西にいると全く情報が入って来ませんが、地元での北海道新幹線への期待は非常に大きいのだなと感じました。
このポスター、大胆な赤い「18」という数字が、
「野球のエースナンバーみたい」
でカッコ良かったです。
その後、JR北海道の「赤字路線廃止問題」に関してのドキュメンタリーを見て、北海道新幹線よりも、生活の足である在来線を保守し廃線にしないということが大事だと感じると同時に、実は鉄道を「生活の足」としている人が少なく、ほとんどは「車」での移動になっている現状、だからこそ「利用者減」で廃線を検討せざるを得なくなっているのだなと思い、この問題の難しさを感じました。