新・読書日記 2017_027
『知の仕事術』(池澤夏樹、インターナショナル新書:2017、1、17第1刷・2017、2、6第2刷)
死ぬまで、自分の勉強術や書斎の公開などは、する気がなかった著者が、年齢のせいか、「ちょっと公開してもいいかな」と思ったそうだ。このチャンスを逃すまじ!私も教えを乞うことにして読んでみた。
書かれていることは、至って真っ当。私たちの世代にとっては・・・だが。
新聞や本といった「紙」の媒体の活用。プロならではの活用術は、地道である。地道だから身に付く。簡単にできて便利なものは、結局その場しのぎにはなるが、なかなか身に付かないだろう。そんなに「一挙両得の手法」などないのだ!きょう、お会いしたNHKの時代考証担当のプロ・大森洋平さんも「紙」というメディアの重要性を語っておられた!
なんかこういう本を読むのは、好きなんですよね、それも「紙」の本で。
「反知性」の時代だからこそ求められる「知性」の存在、といった感じですね。
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