新・読書日記 2017_025
『アカデミー賞』(川本三郎、中公新書:1990、3、25第1刷・1992、3、10第7刷)
アカデミー賞の季節になると引っ張り出してくる本。古典ですね。アカデミー賞の歴史、いろんなエピソードがよく分かる。
ただ、もう25年以上前の古い本ですから、最近の映画のことが分からない。1990年のアカデミー賞受賞作までしか載ってないんだから。それからもう27年。この「27年分の続編」を、川本さん書いてくれないかな。あ、今だったらあれか、町山さんかな。町山さん、是非お願いします!
「ラ・ラ・ランド」が「作品賞」を取ると思って、事前に観ておこうと、この前の日曜日(2月26日)に見に行ったんだけど、まさかの「作品賞」落選!それも一旦は「受賞発表」があって、「ラ・ラ・ランド」の人たちがステージに上がってから、
「違いました!作品賞は『ムーンライト』でした」
って、あまりにも可哀想な天下の大ハプニング!
思い出したのは、シドニーと北京が開催地争いをしていた「2000年オリンピック会場決定」。その際に、当時のサマランチIOC会長が、
「ベイジン(北京)」
と言ったので、もう中国の人たち抱き上がって喜んで、シドニーの人たちがガックリと肩を落とす様子が映ったのだけど、その後にひと呼吸おいたサマランチ会長が、
「15票」(だったかどうか、忘れた)
と、「票数」を言ったので、抱き合っていた人たちが「え?」という顔になり、さらに続けてサマランチ、
「シドニー・・・・27票」(だったかどうか忘れた)
と言ったもんだから、まさに「天国と地獄」だったことを思い出しました。
あれはしかし、サマランチ会長は、間違っていなかったんだけど、
「絶対、『開催地の名前』を、まず言うものだ」
と思い込んでいた全世界の人々がダマされたというか、勘違いした出来事でしたね。それを思い出しました。
こんなふうなことを書いた「アカデミー賞の本」が読みたいです!