新・ことば事情
6266「尾崎士郎の『覗き込んだ』のアクセント」
作家・尾崎士郎が自作『篝火』を朗読している録音をツイッター上で聴きました。
わりと淡々と読んでいるなという印象でしたが、聴いている中で、
「覗き込んだ」
のアクセントが、
「ノ/ゾ\キコンダ」
と「ゾ」にアクセントがある「伝統的アクセント」で読んでいました。
去年発に出たNHKの「新アクセント辞典」では、こういった「伝統アクセント」を、基本的に排除したと聞いています。
この尾崎士郎の朗読の録音が、いつのものかはわかりませんが、尾崎士郎は「明治生まれ」で、
「1898年(明治31年)2月5日~ 1964年(昭和39年)2月19日」
まで生きたので、その時代のアクセントですね。