新・ことば事情
6257「女性パティシエ」
先日放送で、
「女性パティシエ」
という言葉が出て来ましたが、ちょっと「?」が。というのも、ワインの
「ソムリエ」
という男性の職業に対して、同じ職業でも「女性」の場合は、
「ソムリエール」
と言うのと同じように、「菓子職人」の、
「パティシエ」
に対して、女性の場合は、
「パティシエール」
と言うのではないか?と思ったからです。たしか昔、うち(読売テレビ)のアニメで、
「夢色パティシエール」
というのがあったと思います。2010年ごろに放送していました。
実はこれに気付いたのは、去年(2016年)の5月で、読売テレビの由がtの「かんさい情報ネットten.」の人気コーナー「ノゾキミ」で出て来たのでした。
そのときのグーグル検索(2016年5月19日)では、
「パティシエ」 = 64万7000件
「パティシエール」= 44万3000件
「ソムリエ」 =1870万0000件
「ソムリエール」 = 26万6000件
でした。割合で言うと当時は、
「パティシエ:パティシエール」= 3:2
「ソムリエ:ソムリエール」 =70:1
でした。
今回のグーグル検索(2017年2月15日)では、
「パティシエ」 =1040万0000件
「パティシエール」= 87万9000件
「ソムリエ」 =2630万0000件
「ソムリエール」 = 19万1000件
「男性パティシエ」= 1480件
「女性パティシエ」= 9万4800件
でした。割合で言うと、
「パティシエ:パティシエール」= 12:1
「ソムリエ:ソムリエール」 =138:1
です。
「パティシエ」の伸び(16倍)に比べて、「パティシエール」が伸びていません。(2倍)
それとは別に、前回は調べていなかったのですが、
「女性パティシエ」
という言い方の数がかなり多い。「パティシエール」よりも「女性パティシエ」の方が定着しようとしているのではないでしょうか?
また「ソムリエ」の伸び(1、4倍)に比べて、「ソムリエール」は逆に「3割」も減っています!なぜなんでしょうかね?あ、そうか、これももしかしたら「ソムリエール」よりも「女性ソムリエ」が増えているのかな?
グーグル検索(2017年2月16日)では、
「男性ソムリエ」= 1040件
「女性ソムリエ」=1万5800件
でした。それほど多いとは言えないかな。