新・ことば事情
6253「梅春」
2月10日の日本テレビ『スッキリ』で、トランプ大統領の娘。イバンカさんのブランドである、
「イバンカ・トランプ」
を扱っている東京・浅草のお店の女性店員(店長?)さんにインタビューしていました。
その店員さんの言葉の中で耳に留まったのは、
「『梅春』に向けて」
という言葉です。この「梅春」は「バイシュン」ではなく、
「ウメハル」
です。意味を補うテロップでは、
「12月~2月」
と時期が出て来ました。
「梅の花が咲く頃にかけて」
を指して、この業界ではそう呼ぶのですかね。
ちょっと「俳句の世界」みたいな感じがしました。
国語辞典は『広辞苑』『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』『精選版日本国語大辞典』『三省堂国語辞典』を引きましたが「梅春」は載っていません。
ネット検索でトップに出て来たのは、『実用日本語表現辞典』というサイトで、そこには、こう記されていました。
*「梅春」=読み方:うめはる
主に服飾業界の用語で、冬明けと春の到来の中に位置する期間。および、その期間向けのファッション。防寒用の厚手の生地に、春らしい明るい色づかいなどの組み合わせが多い。
やっぱりファッション業界用語だったんだ!
ちなみに、俳句の季語辞典もいくつか引いてみてみましたが、載っていませんでした。「梅」と「春」は、季語が重なってますもんね。