新・ことば事情
6242「正絹の読み方」
今「ひな人形」のCMを見ていて出て来たスーパーの文字、
「正絹」
これ、読めますか?
「衣服の素材」に関して、現代を生きる我々は、昔よりも鈍感になっているのではないでしょうか?
例えば、先日視聴者の方からのご指摘で、こういう事例がありました。
****************************************
(Q)「東京五輪のグッズ紹介でトートバッグの素材がテロップでは『綿』と出ていたが、コメントでは『絹(きぬ)』と言っていた。どっちなんですか。」
(A) テロップの『綿』が正しい情報です。
※コメント:「まずはこちらの絹(きぬ)のトートバック...」⇒×
テロップ:「小池都知事も大絶賛 トートバック¥5300(税別) 素材:綿」○
****************************************
単なる読み間違い・言い間違いかもしれませんが、「トートバッグ」が「きぬ」というのは、普通は「ない」でしょう。
このことからも「綿」とか「絹」とか、中でも「和服」関連の「衣服の素材」に接することが減っているので、それに関する知識・関心が低下していることがうかがわれます。
「綿」
も、記事としての読み方は、
「メン」
で、「ワタ」ではありません。女性用の服でも「メン」です。
さて、冒頭の「正絹」の正解は、
「ショ/ーケン」
と「平板アクセント」です。覚えておきましょう。
というメールを、アナウンス部員に送りました。