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『道浦TIME』

新・ことば事情

6242「正絹の読み方」

今「ひな人形」のCMを見ていて出て来たスーパーの文字、

「正絹」

これ、読めますか?

「衣服の素材」に関して、現代を生きる我々は、昔よりも鈍感になっているのではないでしょうか?

例えば、先日視聴者の方からのご指摘で、こういう事例がありました。

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(Q)「東京五輪のグッズ紹介でトートバッグの素材がテロップでは『綿』と出ていたが、コメントでは『絹(きぬ)』と言っていた。どっちなんですか。」

(A) テロップの『綿』が正しい情報です。

 ※コメント:「まずはこちらの絹(きぬ)のトートバック...」⇒×

  テロップ:「小池都知事も大絶賛 トートバック¥5300(税別) 素材:綿」○

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単なる読み間違い・言い間違いかもしれませんが、「トートバッグ」が「きぬ」というのは、普通は「ない」でしょう。

このことからも「綿」とか「絹」とか、中でも「和服」関連の「衣服の素材」に接することが減っているので、それに関する知識・関心が低下していることがうかがわれます。

「綿」

も、記事としての読み方は、

「メン」

で、「ワタ」ではありません。女性用の服でも「メン」です。

さて、冒頭の「正絹」の正解は、

「ショ/ーケン」

と「平板アクセント」です。覚えておきましょう。

というメールを、アナウンス部員に送りました。

(2017、1、20)

2017年2月 5日 12:03 | コメント (0)