新・ことば事情
6235「柿の葉ずしか?柿の葉すしか?」
柿の葉っぱにくるまれた「マス」のお寿司や「タイ」のお寿司、おいしいですよね。
これを何と呼ぶか?
「柿の葉すし」
と「濁らない」のか?それとも、
「柿の葉ずし」
と「濁る」のか?気になります。
きのう(1月9日)、「近鉄・丹波橋駅」で見かけた店には、
「柿の葉すし」
と「濁らず」に「平仮名」で書かれていました。これは、
「柿の葉すし本舗たなか 丹波橋駅ショップ」
です。これに関しては、2014年4月に開かれた新聞用語懇談会放送分科会で、
「回転ずしか?回転すしか?」
という、いわゆる「連濁」が問題になったときに、MBS毎日放送の委員から、
「『柿の葉はすし』『回転すし』『越前かに』のように、一般的には『ずし』『がに』と濁って発音するものを、濁らずに清音で書いてあることがある。『田中の柿の葉すし』という商品は、商品名として『すし』と濁らないで読んでほしいとスポンサーに言われる。」
という意見が出たことがありました。これのことですね。
ところが!
その後に行った「近鉄・京都駅」構内にあった「平宗」という店では、
「柿の葉ずし」「柿の葉寿司」「柿の葉寿し」
という「3通りの表記」をしていたのです!どれがホンマやねん?
帰ってからHPを見てみると、
「柿の葉ずし 総本家 平宗」
と、この会社は、
「柿の葉ずし」
と「濁る」のでした。うーん、ややこしい!
グーグル検索では(1月10日)、
「柿の葉すし」=67万6000件
「柿の葉ずし」=57万1000件
「柿の葉寿司」=34万8000件
「柿の葉寿し」= 1万4600件
でした。