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『道浦TIME』

新・ことば事情

6229「あばよ」

テレビで柳沢慎吾さんを見かけました。柳沢さんの口癖(?)で「別れの言葉」と言えば、

「あばよ」

ですが、この「あばよ」とは、どういう語源なのか?

ちょっと考えて思い浮かびました。

もともとは、

「さらばよ」

だったのでしょう。その「さら」が「あ」になったのが、「あばよ」なのではないでしょうか?「さ」も「ら」も母音は「あ」だから「あ」つながりになりやすいのでしょう。同じようなものには、

「おっす」

があります。これは当然、

「おはようございます」

が縮まって、

「おはようございます」→「おはよっす」→「おーっす」→「おっす」

となったのでしょう。また、同じように、

「ちーっす」

はというと、「こんにちは」が語源だと思うのですが、「おはようございます」に比べると「こんにちは」は、

「丁寧さに欠ける」

ようなイメージがあるのではないでしょうか?「こんにちは」も元々は、

「こんにちは、ごきげんうるわしゅう・・・」

などの「省略形」ですもんね。そこで「こんにちは」に、「でございます」を省略した「です」を付けて、

「こんにちは、です」

にして、それが、

「こんにちは、です」→「こんちはです」→「こんちはっす」→「ちはっす」→「ちーす」

になったのでしょう。人間は、なんと省略するのが好きなのでしょうか!

(2016、11、29)

2016年12月31日 20:22 | コメント (0)