新・読書日記 2016_199
『日本の助数詞に親しむ~数える言葉の奥深さ』(飯田朝子、東邦出版:2016、11、1)
2009年に、新聞用語懇談会放送分科会で『放送で使用する助数詞』という冊子をまとめた。3年以上(だったかな)の討議を要した。「なんで、日本語には助数詞なんて面倒なものがあるんだ!」「助数詞は、1つの物に1つで良いじゃないか」と思っていたのが、調べれば調べるほど、その「奥深さ」に惹き込まれていった。その討議の際に、「参考書」として、飯田朝子さんの『数え方の辞典』を活用させてもらったが、もう『数え方の辞典』が出て(2004年)から12年もたったんだなあと、それも感慨が深い。
折りも折り、ことし10月に開かれた「関西地区新聞用語懇談会」のテーマが「助数詞」であった。その会議の翌日、たまたま本屋さんでこの本を見つけて即購入。なんと、会議で討議された助数詞のほとんど全てが、この本に載っていた。きれいなイラストも多く、読み物としても良いし、とっても「上品」な一冊だと思います。
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