新・ことば事情
6219「おでん、つんつん」
愛知県の28歳の男が、コンビニのおでんを指でつっついた様子を動画に撮り、ネットにアップしたとして、威力業務妨害の疑いで逮捕されました。
あー、書いててバカみたいな気がしてきました。子どもかっ!
これを報じた朝日新聞12月15日朝刊の見出しは、
「コンビニおでん指で『ツンツン』」
と「カタカナ」で「ツンツン」と書かれていました。産経新聞朝刊の見出しは、
「コンビにおでん 指でつつく動画」
と、「つんつん」も「ツンツン」も使っていませんでした。
読売新聞の同日の夕刊は、
「コンビニおでんに指 動画投稿男を逮捕」
で、本文には、
「豊嶋容疑者は『つんつん』などと言いながら店員の目の前で自分でおでんを触る様子を撮影」
と「平仮名」の、
「つんつん」
でした。
きょう(12月16日)に「送検」されたニュースを読売テレビの夕方のニュース「かんさい情報ネットten.」でやっていましたが、その際は、
「ツンツン」
と「カタカナ」でした。
原則としては、
「擬態語=平仮名」「擬声語=カタカナ」
だと思います。その意味ではこの「つんつん」は「擬態語」なので「平仮名」が妥当かと思いますが、最近は個人的には、
「擬態語」でもモカタカナのほうが良い」
ような気がしています。また、
「文脈で『平仮名が多い』場合には、擬態語・擬声語を目立たせるために『カタカナ』にする」
ことも「あり」だと思います。
そして今回の「つんつん」「ツンツン」の場合は、
「態度がツンツンしている」
のような時は「カタカナ」しかないように思いますので、それと違って、
「動きのある擬態語」(=突っつく)
は「カタカナ」でも良いのかなあと思いました。