新・読書日記 2016_188
『新・リーダー論~大格差時代のインテリジェンス』(佐藤優・池上彰、文春新書:2016、10、20)
(タイトル、今なら「新」じゃなくて「シン」でも良かったな、なんて。冗談です)
現代日本を代表する「知のエリート」の対談。レベルが高く、刺激を受ける。
「リーダー不在の時代」と題された第1章では、新自由主義とポピュリズムの関連、「生前退位」や「民主主義を回避する仕組み」について、現在の日本と世界の現状を読み解きます。また第2章は、独裁者たちのリーダー論として、実際の世界のリーダー、ロシアのプーチン大統領や、トルコのエルドアン大統領、そして第3章では、早くもトランプについて1章を割いています。次期大統領に決まる前に、この本は出ています。エリートと大衆の対立が、今回の選挙結果を生んだと。やはり、そうだったのか。英国のEUの離脱にも触れていて、大変勉強になる一冊です。
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