新・読書日記 2016_183
『鬼才 五社英雄の生涯』(春日太一、文春新書:2016、8、20)
最近よく読むようになった春日太一さんの本。出てすぐ買ったのだが、右目の網膜剥離で入院してしまったので読めなくて、退院後、すぐに読んだ。
五社英雄監督名前は知っていたが、そして何本か映画も見ているが、どんな人かは、よく知らなかった。もともと映画を撮りたかったのに映画会社には入れず、フジテレビに入って、そのうち映画を撮るようになったと。私にとってはテレビマンの先輩でもあるが、創世記のテレビ局には、こういった破天荒でアクの強そうな映像人間が、フジテレビ以外にもいっぱいいたようだ。
あの「三匹の侍」を撮った人とは知らなかった。あの長門勇を抜擢したんだ。また丹波哲郎との付き合いや、夏目雅子との出会いなど。五社監督を始め、みんな"鬼籍"に入ってしまったが、みんなの心の中に生きている人たち。その息遣いが聞こえてくる一冊。
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