新・読書日記 2016_182
『ヒットの崩壊』(柴 那典、講談社現代新書:2016、11、20)
音楽関係の本は好きなので、こういった新書を見つけると買って読んでしまう。
帯には、
「激変する音楽業界 『国民的ヒット曲』はもう生まれないのか?」
とある。消費者として「へえー、そうだったのか」と思ったのは、「フェス=フェスティバル」の存在。「夏フェス」というのは聞いたことがあった。しかし、あれは若い人たちがイベント感覚で行くもので、50を過ぎた我々には全く関係ないと思っていた。事実、関係ないが、世の中は「フェス」が当たり前のものとして存在感を高めて来ていたということには、全く気付かなかった。また「オリコン」がヒットを表す指標として絶対的な力を持っていた時代は過ぎ去ったと。それはなんとなく気付いていた。上位は全部、AKBになっていたもんね。テレビは、毎週放送される音楽番組はなくなったが、年に何度か、長時間(10時間以上の番組も)"生"で放送する目玉の音楽番組は、増えているのだ。言われて見れば、確かにそう。
また、リオ五輪の閉会式で、例の安倍首相がマリオの扮装をしたイベントの「音楽監督」を「椎名林檎」が務めたのは知っていたが、「パフォーマンスの総合演出」を手掛けた「MIKIKO」という人と、チーフテクニカルディレクターを務めた「真鍋大度」という人は知らなかった。そして、MIKIKOさんは、「Perfume(パフューム)」の振り付けや、星野源の「恋ダンス」も手掛けているらしい。へー。
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