新・読書日記 2016_180
『帝国の女』(宮木あや子、光文社:2015、7、20)
『校閲ガール』シリーズの著者・宮木あや子さんの小説。他の作品も読んでみたいなと思っていたら、既に去年購入して「積ん読(どく)」になっていたのでした。
「帝国」というのは「帝国テレビ」という東京のキー局。そこで働く「女性たち」の物語。
正社員の宣伝部員(30歳)、同じく正社員で京大卒のドラマのプロデューサー(35歳)、脚本家(44歳)、40代の女優のマネージャーで背中一面に入れ墨をしている娘(27歳)、テレビ雑誌編集者(30歳)といった5人(と、40代の女優)が、それぞれの思いを抱えながら仕事をしていく様子を描いている。もしかしたら宮木さんが書きたかったのは、「校閲ガール」よりもこっちなのかな?と、ちょっと思ったが、「校閲ガール」ほど爽快な感じはなく、少し"重い"小説です。タイトルの「帝国」って、「スターウォーズ」を意識したのかな?
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