新・ことば事情
6208「七冠の読み方2」
「平成ことば事情5000 七冠の読み方」の「追記」で、当時(2013年2月)NHKの原田邦博さんから
「競馬の世界では『7冠』は『ナナカン』のようで、シンボリルドルフなどの『七冠馬』は、『ナナカンバ』です。島根県にはシンボリ牧場の親戚の酒蔵が、許可をもらって、『七冠馬(ナナカンバ)』という酒を造っています。」
という情報を頂いたのですが、つい先日、家の近くの酒屋さんで、原田さんご指摘の島根の地酒、
「七冠馬」
を見つけたのです!私が見つけたのは、青いボトルに白馬が描かれ、白いローマ字で、
「NANA KAN BA」(=ななかんば)
と記されていました。ネットで調べると、
「簸上清酒合名会社」
という酒蔵で、創業はなんと1712年(正徳2年)もう!15代も続く酒蔵のようです。創業300年以上かあ、すごい!
あ、「簸上」は何と読むのか?と言うと、
「ひかみ」
だそうですが、初めて見た漢字です。
今回は購入を見送りましたが、次回は購入し、「味」の報告もしたいと思います!
それと書き忘れていましたが、2016年4月20日、囲碁の井山裕太氏が、前人未到、囲碁史上初の「七冠」を達成しました。囲碁の七冠は、
・棋聖( 読売新聞社 )
・名人( 朝日新聞社 )
・本因坊( 毎日新聞社 )
・王座( 日本経済新聞社 )
・天元( 新聞三社連合 )
・碁聖( 新聞囲碁連盟 )
・十段( 産経新聞社 )
です。
しかし、ついこの間、11月3日の「名人戦」で、高尾紳路九段に3連敗・3連勝の末に敗れて「名人位」を失い、「七冠」は197日で終了しました。