新・読書日記 2016_164
『明るい話は深く、重い話は軽く』(永六輔、光文社 知恵の森文庫:2003、9、15第1刷・2016、8、5第4刷)
7月7日に亡くなった永六輔さんのTBSのラジオ番組を基に、書き下ろされたもの。
タイトルで思い出すのは、井上ひさしさんの、
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
という言葉だが、井上さんとのお付き合いも当然あったと思うし、向こう(=天国)へ行ってお付き合いもあるだろう。しかし、永さんは永さんで、独自にこういった境地にたどり着いたのではないか。
ここで語られたエピソードは、どれも短い。それぞれは「へえー」「ふーん」という軽い感じですが、これが積み重なることで、何か見えて来るものがあるはず。それが大事。
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