新・ことば事情
6193「引(ひ)き込(こ)まれに ご注意(ちゅうい)」
帰宅の際に京阪電車に乗っていて、駅で降りる時に何気なくドアを見ていて、そこに書かれた文字に目が留まりました。
「引(ひ)き込(こ)まれに ご注意(ちゅうい)」
わざわざ「ルビ(降り仮名)」が振ってありました。そしてその注意書きは、
「子どもの目の高さ」
にあったのです。
一方、同じ扉の私(大人)の目の高さには、「ルビなし」で、
「閉まるドアにご注意」
とありました。
そうか、これは、
「背の低い『子ども』に対する注意書き」
なんだな!だから「ルビ」が降ってあるのか。なんとも、きめ細かな注意書きですね。
でも本当なら、もう少し噛み砕いて、
「ドアに 手をひきこまれないでね」
などと書いたほうがいいんじゃないかな、とも思いました。