新・ことば事情
6180「上校」
10月21日の「ミヤネ屋」で、中国の宇宙開発について紹介する際に(結局放送できませんでしたが)、「神舟11号」に乗り組んだ宇宙飛行士の一人の「軍隊での階級」で、
「上校」
というのが出て来ました。同じ宇宙飛行士の階級が「産経新聞」の記事を見ると、
「上佐」
とあったので、
「これは『大佐』の意味で『上佐』というのがあって、『上校』は間違いだろう」
と思って一応調べてみると、中国の軍隊の階級では、
「『上校』というものが『ある』」
とのことでした!階級は上から、
「将官」(上将・中将・少将)
「校官」(大校・上校・中校・少校)
「尉官」(上尉・中尉・少尉)
で、ここまでがいわゆる「将校」。その下に「下士官」として、
「一級~四級軍士長」、「一級~四級軍士」、「上士・中士・下士」、
さらにその下に「兵」として、
「上等兵・列兵」
とのことでした。国によって呼び名が微妙に違うんですね。産経新聞は、「上校」という「校官」の名前を、わかりやすいように同じ位の「佐官」である「上佐」としたのかもしれません。いっそのこと、
「大佐」
にしたほうがわかりやすいですが、「上校」の一つ上に、
「大校」
というのがありますので、「大佐」にはできなかったのでしょうか。