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『道浦TIME』

新・ことば事情

6164「インスタントコーヒーとソリュブルコーヒー」

50代も半ばになった私などの世代ですと、

「インスタントコーヒー」

という名前に馴染みがありますが、最近は、

「ソリュブルコーヒー」

という名前に変わりつつあります。。「ソリュブル」という聞き慣れない言葉は、

「解決」

という意味の、

「ソリューション」

「ソリュ」と同じ意味で、

「溶ける(解ける)」

なのだと思われます。が、なかなか私などの意識には「溶けて」いきません。

なぜ「インスタント」を「ソリュブル」に変更するのか?おそらく、

「インスタントのイメージが下がったから」

ではないでしょうか?

「インスタントラーメン」「インスタントカメラ」

など、「インスタント」は「文明の象徴」でしたが、時代とともに、その価値が下がって来たのでしょう。

「文化住宅」「文化包丁」などの「文化」や、「電気ブラン」「電気飴」などの「電気」と同じような、

「新しい文明の象徴」

だったのでしょうね。その賞味期限が切れた、ということではないでしょうか。

(2016、10、10)

2016年10月16日 18:43 | コメント (0)