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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_127

『隠蔽捜査4~転迷』(今野敏、新潮文庫:2014、5、1)

外務省の職員が殺された事件に、悪質なひき逃げ事件、そして放火事件。そこに厚生労働省の麻薬取締官がマークしていた麻薬取引に関連して、麻薬取締官が「邪魔をされた!」と言いがかりを付けて来る。放火事件を調べたいのに「ひき逃げ事件の捜査本部に、所轄からも捜査員を出せ!」とプレッシャーがかかる。さらに、娘の恋人が海外で飛行機事故に巻き込まれたかもしれないので、外務省の情報を取ろうとすると、「外務省職員殺人事件の情報を出せ」と取引を要求され・・・警察小説の醍醐味、「警察内部の縄張り争い」に、他の省庁の縄張り争いまでが絡んできて、複雑な絡み合いになって、面白さも倍加する作品。


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(2016、8、17読了)

2016年8月26日 10:53 | コメント (0)