新・読書日記 2016_125
『蔽捜査2~果断』(今野敏、新潮文庫:2010、2、1第1刷・2013、11、10第13刷)
「2016読書日記118」に書いた『隠蔽捜査6~去就』(今野敏、新潮社)を読んで、「シリーズの最初(第1巻)から読んでみたい」と書店に行ったら、第1巻が無くて、仕方なくて「第2巻」を買って帰る。一応、「一話完結」になっているから、どこから読んでも良いだろう。そもそも最初に「第6巻」から読んだんだし。
今回は立てこもり事件。主人公はキャリアの大森警察署長・竜崎。しかも、並みの警察署長ではない。警視庁の刑事部長と幼馴染で、「警視長」という「警視総監」「副総監」「警視監」に次ぐ、上から4番目のスーパーキャリアの47歳。でも、現場・前線に出たがるという、それでいて「理論・理想」を盾に現実の事件に向かっていく堅物。
いろんな要素があるのだが、どうもそれが全部繋がっていくのですね。それがこのシリーズの特徴のよう。いわゆる「伏線」というものですか。
大森署の、態度は悪いが有能な刑事・戸高は、一匹狼的で、ある意味、主人公の竜崎署長と気が合うのですが、この戸高刑事、この小説をドラマ化するなら、もう、
「綾野剛」
さんしかいないと思うのですが、いかがでしょうか。
もうドラマ化されているのかなあ?されていないなら、うちで作ってくれないかなあ。
star4