新・読書日記 2016_123
『中東から世界が崩れる~イランの復活、サウジアラビアの変貌』(高橋和夫、NHK出版新書:2016、6、10)
「ミヤネ屋」にも、何度も出演してくれている高橋先生の著書。勉強させていただきました。後半に最新情報も書かれているが、その最新情報を知るためには、まず「イスラム教と中東地域に関する基礎知識」を勉強しなくてはならない。それが半分ぐらいまで書かれている。これまでに何度となく関連の本を読んでいるが、なぜか知識に定着しないのは、やはり日本に住んでいると、イスラム教が身近な物ではないからであろう。
何度読んでも難度は変わらず、「そうだったのか!」と初めて読んだように、そう思う。
しかし、少しは定着した知識で言うと、
「今、注視しなければならないは、サウジアラビアとイランの関係。特にサウジアラビア」
ということか。「サウジ家のアラビア」という名前のこの国は、国王から若い皇太子に実権が移って、「イエメン」に対して軍事行動を起こすなど、これまでとは違う動きをし始めているが、それは「浅智恵による動き」だ、と。
じゃあ、我々はどうすればいいのか。うーん、見守るしかないのかなあ。
大国・ロシアとアメリカの関わりが、やはり大きな影響力を持っている。
日本も、ヘン動きをしないで、大局を把握した動きをしてほしいものである。
star4