新・ことば事情
6139「杯の読み方」
8月17日の「ミヤネ屋」で、リオ五輪で決勝進出を決めたバドミントン女子ダブルス「タカマツ」ペア(=髙橋礼華・松友美佐紀選手)の活躍をお伝えしました。
その際に、準決勝の相手・韓国ペアに、この前国別対抗戦の、
「ユーバー杯」
で負けたという一文がありました。それに関して、ナレーターの藤田さんから質問がありました。
「『ユーバー杯』の『杯』は、『はい』と読むのでしょうか?それとも『カップ』と読むのでしょうか?」
これに関して私は、
「『カップ』と読みます」
と答えました。理由は、もし、
「天皇杯」「皇后杯」「総理大臣杯」
のように「杯」の前が「完全な日本語」であれば、
「はい」
で読むのですが、「杯」の前が、
「アジア杯」「W杯」「デビス杯」
など「外来語」で、その「杯」自体が、外国・国際的なものなら、「杯」と書いてあっても
「アジアカップ」「ワールドカップ」「デビスカップ」
のように、
「カップ」
と読むべきだろうと考えたからです。この「ユーバー杯」も外国由来のものですから、この場合の読み方は、
「ユーバーカップ」
となると考えました。放送はそれで行きました。