新・ことば事情
6136「1勝14ハイ」
リオ五輪・卓球男子シングルスで、見事銅メダルを取った水谷隼選手が、団体の準決勝で対戦したドイツのボル選手について、「3-0」のストレートで彼を破った後のインタビュ-で、こう話していました。
「彼とは、これまで1勝14敗ぐらいだったんですけど、きょうは勝つ気で来ました」
実際の成績は「1勝15敗」だったそうですが、この日、勝ったので「2勝15敗」になりましたね。
その際の、「14敗」の「敗」を、普通は、「4(ヨン)」の後なので「撥音」で、
「ジューヨン"パイ"」
と「半濁音」で言うと思うんですが、水谷選手は、
「ジューヨン"ハイ"」
と濁らずに言っていました。最近は、やはり、
「濁らない傾向」
が進んでいるようです。