新・ことば事情
6122「塩対応」
8月3日の「ミヤネ屋」」で紹介した、小池新都知事に対する自民党東京都議団の対応を指して、
「塩対応」
とテロップで出しました。何となく雰囲気はわかりますが、私は普段、使わない言葉です。
『現代用語の基礎知識2016』を繙いてみると、の「若者言葉」の項目に載っていました。
*「塩対応」=冷たい対応、そっけない応対。人への対応が冷たいことを指す。
説明もそっけない。
で、この「塩対応」の「反対語」は?というと、
「神対応」
です。この言葉は聞いたことがあります。でも、ちょっと違和感が。『現代用語の基礎知識』にも「神」は載っていますが、「神対応」は載っていません。ちなみに「神」は、こう書かれています。
*「神」=何かのレベルが神の領域であり、超すばらしいこと。「あの歌は神」。
そこから考えると「神対応」は、
「対応が"神"のようである」
ということになりますね。「塩対応」が、その「反対語」であるならば、その文面からの意味は、
「対応が"塩"のようである」
となってしまいますね。なんや、その「塩のような対応」って・・・と思うわけです。
しかも「塩対応」がなぜ「そっけない対応」の意味になるのか?もわかりません。
「なめぐじに塩をかけると、溶けてしまうような感じ」
「『青菜に塩』のように、ヘナヘナしてしまう感じ」
なのか、それとも、
「塩はしょっぱいので『しょっぱい対応』」
という意味なのか、よく分かりません。
ま、いずれにせよ、私は使わない言葉ですが。