新・ことば事情
6112「大丈夫じゃね2」
平成ことば事情6083「大丈夫じゃね」の続編です。
今度は「2016読書日記110」で読んだ池井戸潤さんの『陸王』の中で、この「大丈夫じゃね」と同じ「じゃね」を見つけました。
主人公の足袋メーカー社長の息子で、就職面接に落ちまくっている「大地」君が2度、使っています。
*「なんとかなるんじゃね」(328ページ)
*「なんとなくいい感じじゃね?」(509ページ)
ということで、これは「役割語」の「博士言葉」ではなく、
「~じゃないの?」
という意味の「じゃね」です。アクセントも、
「ナ/ントカナルンジャネ」
「ナ/ントナク イ/イカンジジャネ」
という「全体に平板アクセント」だと思います。
今「若者言葉」として、「話し言葉の世界」から「書き言葉の世界」に侵入してきている言葉だと思います。