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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_114

『ミサイル防衛~日本は脅威にどう立ち向かうのか』(能勢伸之、新潮新書:2007、2、20)

もう9年前に出た本。当時買って、読もう読もうと思っていたのに、今になりました。一応その間、北朝鮮のミサイルが発射されることは、つい数日前もありましたが、日本に致命的な影響を与えるようなことは、ありませんでした。この10年程の間に、日本のミサイル防衛体制もかなり整って来たのではないかと思う。「Xバンド」の配備や「PAC3」等の実戦配備なども何度かあって、「ミサイル防衛」ということへの危機感や現実感が広がった。これは「防衛」という面では良いことだけど、「衝突の危険性が高まった」という側面からは、まさに一触即発の危険性が高まっているともいえる。

しかし、敵(相手)がどのような武器を持っているのか、そういった情報や知識を学ぶことは必要だと思う。たとえば「弾道ミサイル」ってよく聞くけど、どういう物を言うの?と聞かれて、即座に「それはね」と解説できる人が、どのくらいいるのか。いないでしょ。そういうことを知る、いい機会になると思う。

著者は、何とフジテレビの報道の人。今も解説委員としていらっしゃるようだが、勉強させていただきました。


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(2016、7、20読了)

2016年7月25日 12:45 | コメント (0)