新・ことば事情
6054「ジョニデとイエモン」
同じ日に目にした2つの「カタカナの略称」に関してです。
「ジョニデ」
と、もう一つは、
「イエモン」
です。ご存じだと思いますが、
「ジョニデ」←「ジョニー・デップ」
「イエモン」←「イエロー・モンキー」
のそれぞれ略称・通称ですが、略し方が違いますね。
「ジョニデ」は「ジョニー・デップ」という「前半・後半」のうち、
「前半2文字+後半の頭1文字」
でできています。一方の「イエモン」は、「イエロー・モンキー」という「前半・後半」のうち、
「前半2文字+後半2文字」
という構成です。どちらも省略の仕方もありますね。たとえば、
「ドリカム」←「ドリームズ・カムトゥルー」
の場合は「イエモン」と同じ。
「コスパ」←「コスト・パフォーマンス」
の場合は「前半2文字+後半1文字」で、「ジョニデ」と同じ形。
「リスケ」←「リ・スケジュール」
の場合は「前半+後半2文字」ですが、これもどちらかというと「ジョニデ」に似ている気がします。
「ひらパー」←「ひらかたパーク」
の場合は「前半2文字+後半1文字」で、これも「ジョニデ」型でしょう。
「2+2」の「イエモン」型よりも、非対称の「ジョニデ」型の方が、よりインパクトが強く、知っている人の間では結束力が強くなるような気がしました。
これとは別に、「レオナルド・ディカプリオ」は、
「レオ様」
で、また違う略し方。「ペ・ヨンジュン」を、
「ヨン様」
と呼ぶのとちょっと似ています。いろいろあるんですね、略し方。