新・読書日記 2016_088
『ゴーマニズム宣言~民主主義という病い』(小林よしのり、幻冬舎:2016、5、25)
いや、でも、面白かったし勉強になりました。表紙のフランス国旗からのデザイン=トリ・コロールも良いし。これで1500円+税は安いのでは?(今どき新書でも1000円近くするんだし)
「民主主義という病い」。送り仮名の「い」は要らないのでは?
たしかに「民主主義」から「ファシズム」も「独裁」も出て来るのであり、それに気付いたのは、この15年ぐらいだけど、まだ気付いていない人がいるのであれば、この本は啓発の書になる。小林よしのりが言うと、啓発にならないかもしれないところが、痛い。やはり「表現の形」というのは大切。
でも、小林よしのりが、かなり本を読んで勉強しているというのは、よく分かったし。フランス取材旅行中に、旅行の観光情報を混じえながら、そういったウンチク・啓発を説くという構成も悪くないと思った。その結果の結論は微妙に違うのだが。
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