新・読書日記 2016_087
『なぜネット社会ほど 権力の暴走を招くのか』(ジュリア・カジェ著、山本和子+相川千尋訳、徳間書店:2015、6、30)
帯に「ピケティ氏 激賞!」と書いてあったが、なんのことはない、この著者、「ピケティ氏の奥さん」です。
タイトルと内容はちょっと違って、「3章」からなっているんですが、「第1章」が「メディア崩壊が真実を殺す」として新聞屋雑誌など「紙媒体」の売り上げが明らかに「右肩下がり」になって来ていること、そして「資本の論理」で「人減らし」を行って、かえって自分の首を絞めているという実情を記し、「第2章 広告幻想の終わり」で、新聞が「広告費」でもっていた状況も崩れると。そして「では、どうすればいいのか?」という一番重要な所(この本で言いたかったこと)が「第3章 21世紀のための新しいメディア会社」。ここでは「デジタル時代の資金調達」として「クラウドファンディング」を提示している。このところ(今年に入ってから)よく目に・耳にするようになってきた、この「クラウドファンディング」というもの、いまいち、よくわからないのですけど、これだけ出て来るのなら、ちょっと勉強しなくちゃなと、思ったのでした。
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