新・読書日記 2016_082
『日本語の謎を解く~最新言語学Q&A』(橋本陽介、新潮新書:2016、4、20)
著者は1982年生まれ(若い!)。慶應義塾大学を出て、今は慶応大学と慶応志木高校で国語を教えている。その高校生72名に「言語学に関する質問」を書いてもらったところ、なんと250もの質問が!これが素朴であったり、奥深いものだったりで、それに「言葉の専門家」として答えたものが、この一冊。帯には、
「万葉仮名から ら抜き言葉まで~日本語の起源・音声・語彙・文法・表現・・・73の意外な事実」
「言語学の最先端から、日本人の思考の真相に迫る!」
とあります。そうなんです、ことばについて考えると、徐々に深くなっていって、
「哲学」
になるんですよね。この本にも出て来る、
「なぜ『青い』『赤い』とは言うのに『緑い』と言わないのか」
なんて、考えていくと、本当に奥深いですよね。
「なぜハ行にだけ半濁音があるのか?」
なども、言われてみたら「あ、たしかに!」てなところだけど、なかなか回答できないですよねえ。正解は、本書の中に!!
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